さて、
先週からの投稿からお察しのように、今週は少々血痕が含まれております。
くれぐれも、心臓の弱い方は十分に気を付けて、先へと進んでください。
つむり子はといいますと、血など全然気にしないタイプの人間でありまして、
将来的には、血や臓器を扱う職業に就きたいと思っております。
まあ、その話はまた今度にしておきまして。
今回の事件は、とある手術室が舞台となっております。
つむり子はそこで親知らずを四本いっぺんに抜く手筈となっておりました。
もちろん全身麻酔でございます。
つまりは、人工的に眠らされる。
はい、ここ重要です。
次のテストに出るかもしれません。
仮定より、つむり子が人目につく場所で眠ったら。
結果、奇異なる事件起こる可能性大。
QED
つむり子の眠りの原理。
すみません。
話を引っ張るのは、ここまでにしておきます。
つまりは、つむり子が手術台の上で、この世とは思えないほどのきっつい匂いのするガスをシュコーシュコーと吸い込んでいたのです。
最初に右耳が土管の中にいるかのような、反響がかかり、そして視界が徐々に徐々にと薄暗くなっていきました。
最後に覚えているのは
「あ、ヤバイ、そろそろ私眠るよ!」
と言った事くらいです。
そして、手術後、つむり子は別の休憩室のようなところで、毛布を掛けられた状態で目覚めました。
目は覚めているけど、頭は冴えていない状態でした。
何かを考えようとしても、思考が続かないのです。
どうも、麻酔の効き目が早めに無くなり始め、足したそうです。
適当だな、オイ。
そして、毛布が嫌に重い。
重いというか、うざったい。
そんな、寒くないし、毛布、退けよう。
何とか考えを紡ぎ合わせ、つむり子は毛布をめくりました。
。。。え?
あれ?
目の。。。錯覚かな?
私、大きな赤い花の柄つきTシャツなんて持ってたっけ。。。?
つむり子のTシャツには、丁度、赤い花を横から見た感じの絵があったのです。
ある意味、つむり子の所有物ではあったのですが。。。
そこに通りかかった看護婦さんが、丁寧に説明してくださいました。
「あなたねぇ、点滴打ったら、手を、勢いよく引っ張っちゃったのよぉ。
そしたら、点滴抜けるは、血はどくどく出てくるはで大変だったのよぉ。」
ご迷惑をおかけしました。
言い返す言葉もありません。
反省会を開きます。
寝ている間に。
というわけで、次回予告。
試験。
それは、人生のおいての試練である。(カリカリカリと鉛筆の書く音)
長時間にわたる試験勉強。
体力と気力と能力の限界。
それらを超えた境地には一体何があるのか?!
次回、最終回「就眠運動の奥義」
その開かずの扉、こじ開けてごらん。
PR